日曜日の闘道館のフエルサ・ゲレーラのイベント。無事に終わりました。お陰様で予想を遥かに上回るご来場に感謝しています。北は札幌、西は大阪から熱心なファンの方が来てくれて、本当にありがとうございました。
先週の木曜日の夕方にフエルサのファミリー５人で来日した。妻のマルガリータ(67)、娘のイハ・デ・フエルサ・ゲレーラ(40)、孫娘のサシリ(14)、孫のイクタン(11)の5名。金曜日に闘道館を視察した後、東京タワーを見学。私はラ・フィエラを連れて行って以来、40年ぶりのタワーかもしれない。随分、変わってしまった。土曜日は「新幹線に乗って日帰り出来そうな観光地はない?」と言うので小田原城へ行く。雨降りだったけど、小田原城を満喫。「最強の城ガイド」の私が完璧なガイドをした。北条氏五代の歴史や石垣の積み方、防御の仕組みだけではない。「ホラ、あそこに大きな広場が見えるでしょ、あれが城の兵糧を入れていた区画で、近年に庭園も発掘された御用米曲輪。戦後に市営の野球場になっていたんだ。1972年7月、あそこでアナタが尊敬するエル・ソリタリオがヤマモト(星野勘太郎)と試合したんだ(来日第２戦)」。それを聞いたフエルサは感激。「おおっ、それも大事な歴史だな」と漏らした。こんなガイドできるのは世界で俺しかいないだろうとニンマリ…。
その後、新幹線で東京に戻って秋葉原のヨドバシカメラでカメラ等のお買い物（ここまでで私はかなりクタクタに…）。そして日曜日は闘道館のイベント。3日目の疲れがイベントに出ていなかったか、ちょっと心配。内容的に大丈夫だったかな？かなり突っ込んだトークをしたつもりだけど、ローリンの時のように生い立ちから始まるもっともっと詳しいGスピリッツ用のインタビューを別にしている。掲載は少し後になるけど、それはそれで楽しみにしてほしい。フエルサの70年の人生を深堀しています。
月曜日はメキシコ観光の伊藤さんの説明により、ファミリーは自力で「はとバス」に乗ってスカイツリーと浅草見学。火曜日は伊藤さんがチケット購入を手伝って、彼らは自力でディズニーランドへ。今日水曜日は横浜見学と上野公園散策の予定（再び私がツアーコン）。木曜日は自力でディズニーシーへ。そして金曜日は富士山山麓でスキー…。ここまで今のところスケジュールはびっしり入っている。帰国は来週の火曜日。フエルサはルチャドールでありながら鳥の餌工場を全国展開して成功を収めた“シャチョー”なので裕福…。自分でフエルサのアパレルブランドを持ち、フエルサ・ゲレーラというテキーラやビールも売り出したやり手。メヒコでそれなり以上に成功しているからお金への執着があまりない。
「マスカラ戦で敗れて大金を掴んだ奴のその後はまた貧乏になっているだろ。俺は最後にマスカラ戦をやって負けるようなことはしないよ。そんな金は俺に必要ない。それよりも長年培ってきた自分のブランドを大事にしたほうがいい」
私が今年のアニベルサリオで薦めようとしたアトランティスvsオクタゴンvsフエルサの三つ巴マスカラ戦プランはあっさり却下された。
「アメリカは好きじゃないけど、日本は大好きだよ。ここの国の人間は伝統と文化を大事にするし、何よりもとても親切。真面目で清潔で嘘を付いたりしない。日本人は尊敬するし、信頼できる国民だと思うよ。だから安心して日本に家族を連れてきたんだ」
今は少し体調を壊してリングから離れているけど、70歳にしてバリバリの現役。「トレーニングが好きだから自宅のトレーニングルームやジムへ通っている」。体型が40年変わらないというのもすごいと思った。もっとすごいのはCMLLの所属選手だということ。ソラールやネグロ・ナバーロ、ブラック・テリーらはフリーのレジェンド。でも、フエルサはアトランティス、サタニコ、オクタゴンらと同じ天下のＣＭＬＬの所属選手だというのがすごい。アトランティスはＣＭＬＬ一本、サタニコとオクタゴンは1度ＡＡＡへ行っての出戻り。しかし、フエルサはＡＡＡに３度も行ったり来たりして、それでもそのたびにＣＭＬＬへの復帰が許されている超稀有な男。その恐るべき処世術をしっかり聞き出しておこうと思う。
フエルサ一家の来日で私の「Ｇスピ」の次号の仕事がすごく溜まってしまった。フエルサファミリーのアテンドを今日もしなくてはならないし、金曜はスキーにも連れて行かないとならない。土日月は彼らをリリースして、出来る事なら原稿に没頭したい。ということで、とっても忙しいので本日はここまで…。来週火曜日はアナクラ氏(シッシー)のインタビューもあるから、コラム書く時間あるかなあ…と呟きながら、失礼しま～す。
