再来週、22日(金)発売のGスピリッツVol.70の表紙とコンテンツを公開しましょう。
特集は8月23日に他界したテリー・ファンクの特集です。亡くなったのは夏ですから、テリーの追悼ものの出版物やイベントが秋口に出終えたのを見て、Gスピリッツならではの切り口でテリーを再分析しています。
[追悼特集]
〝テキサスの荒馬〟テリー・ファンク
[証言]
佐藤昭雄
渕正信
MEN‘Sテイオー
[考証]
NWA世界ヘビー級王者
テリー・ファンクの足跡
[回想対談]
清水勉×小佐野景浩
[短期集中連載‐第3回]
シッシー、国際プロレスLOVEを語る
宍倉清則(元『MAT FAN』会長)
[検証]
日本プロレス時代の『ワールドプロレスリング』
回想‐舟橋慶一【第4回】
[ロングインタビュー]
元IWA世界タッグ王者
マイティ井上【前編】
〝伝説のマスク職人〟
ローリン【前編】
[アリーバ・メヒコ]
マノ・ネグラ
黒い手を持つルチャ・リブレの精密機械
【後編】幻に終わったタイガーマスクとの対戦
[原悦生の格闘写真美術館]
第70回「16文の墓」
前半の特集は小佐野君にゴングで全日本担当だったお任せして、特集の締めで彼とテリー談義をしている。テリーと私の個人的な話はこのコラムのNo.632とNo.633で書いているので、この本では触れていない。ファンとして初来日を観てから現場記者としてテリー本人に接してきた者は、いま周囲を見回してみても実に少なくなった。テリーのいい時代にファンで、テリーのいい時代にプロのマスコミを目指し、テリーのいい時代にゴングの記者(編集者)だった…と我々は今、胸を張って言える。その2人の対談に是非耳を傾けてほしい。
後半は私が執筆した連載もののオンパレードだ。アナクラ(宍倉清則)氏の連載は猪木vs小林の74年3月頃からの国際プロレスから話を再開して76年末まで…。あの特異な思考能力と発想には毎回驚かされる。今回もシッシーワールド全開だ。ただ、彼は当時、少数派閥だった国際プロレスファンの気持ちを代弁している。今や絶滅危惧種とも言えるオールタイム国際ファン代表としての貴重な意見を掬い上げ、飲み干してもらいたい。
今回はマイティ井上さんに久々にインタビューをしている。Gスピではこれまでに何度もマイティさんに話を聞いてきて、さすがにこっちも“もう聞くネタないだろう”と思っていたところで、強引に捻り出したのが、コレ。IWA世界タッグ王者としての井上さん。そこへ至るプロローグ…入門当時からずっと間近で観て来た国際プロレスの“タッグマッチ史”と、若手時代のタッグ話、海外修行時代のタッグ話、凱旋帰国後のタッグ話もたっぷり聞いてある…。そしてご存知、歯に衣着せぬ井上節でIWA世界タッグの挑戦者たちをズバズバ切っているのでお楽しみに…。アナクラ氏の話と時代が多少被るところはあるけど、ファン目線と選手目線は違う。先にシッシー、次にマイティと続けて読むことをお勧めする。と、今日はここまで。来週も、GスピリッツVol.70について書きましょう(オイ、これも前後編かよ…)。