ドクトル・ルチャの19○○ぼやき旅

【第775回】“礼文マスク”が礼文へ

今回、私はメキシコ出発の1ヵ月ほど前にローリンにマスクを発注していた。一つはいつもの蹄鉄の目に馬(カバージョ)が走るノーマルバージョン。そしてそれ以外に新しいデザインのマスクを頼んだ。それは礼文島バージョンの新デザインのマスクで、私自身がすべてデザインしたもの。

マスクの上の皿が空、下の皿が海で境目が水平線。空は夕焼け、海は夕陽に映える水面を表現した。額は今まさに沈まんとしている太陽。それは私が6月に4日間泊まった礼文島『民宿 海憧』から見た船泊湾に沈む美しい夕景を表している。

礼文島船泊湾に沈む夕陽が題材。

白い目の部分は礼文島固有種で島のシンボルでもあるレブンアツモリソウの花、鼻の部分はその葉っぱ。頬の部分には礼文島の各所で観られるゴマフアザラシを描いた。それを色違いで3種類頼んだ。下がレブンアツモリソウとローリンのもとに届いたデザイン画。

礼文固有種のレブンアツモリソウ。
ローリンに送った新マスクの原画。

ローリンには、それが日本最北端に浮かぶ島の夕景であることを教え、すべてのパーツの意味と、このマスクが何を表しているのかを説いた。そして礼文の夕陽と、レブンアツモリソウ、ゴマフアザラシの写真を送った。それを受け取ったローリンは下の写真のようにちゃんとファイリングして「とても興味深い楽しい題材だね。すべて了解。お任せあれ」と連絡があった。

礼文のアザラシの写真もファイリング。

そしてメキシコへ到着して4日目。ローリン親子が私のホテルに納品にやって来た。そしてオリジナルの馬バージョンを1枚と、“礼文マスク”を色違いで4枚持ってきた。「1枚はプレゼントだよ」。

そして試着。思った以上のいい出来…。プロレスファンのみなさんはどう思うかわからないけど、礼文を知る者からすれば、この上ないマスクが完成したと思った。「アザラシはフォッカっていうんだ。バハ・カリフォルニアに行けば結構棲息しているよ。今まで作ったことのない題材だから作っていて楽しかったよ」とローリン。以後、ローリンには“カバージョを”と頼めば、オリジナルを、“フォッカをお願い”と注文すれば“礼文マスク”を作ってくれることになるだろう。

私のホテルにローリン親子が納品に来た。

私は帰国した日に2枚の“フォッカ”を礼文島に送った。一枚は「是非、ほしいです」と言っていたホッケ漁師の岡本さんへ、もう一枚はお世話になった『民宿 海憧』にサプライズで寄贈した。この宿のご神体(?)、いやマスコット(?)、いや、シンボル的なものになってくれればいいなと思っている。

私が飛ばしたドローンを編集した『民宿 海憧』さんのプロモーションは現地で受けが良かったようだ。「えっ、ドクトル・ルチャが撮ったんですか」と私のことを知るプロレスファンのお客さんが来て驚いていたそうだ。常連さんにも受けが良かったようだし、そういう方たちが今度はこの“礼文マスク”(ドクトルのサイン入り)を被って沈む夕陽を観て宿の前ではしゃいでくれたなら、私もローリンもフェリース(ハッピー)である。

寒風で海が荒れてフェリーが欠航し、漁師さんたちも漁に出られないという礼文から届いたのが以下の写真。みんな嬉しそうで何よりだ。

ホッケ漁師の岡本はマイク姿で網のお手入れ。
『民宿海憧』の爆笑キャンディーズもマスクが届いてはしゃぐ。

ということで、私の手元に2枚の“礼文マスク”(フォッカ)が残った。それで今度の31日、闘道館のトークイベントに出ようと思う。

私は、今、日本海に浮かぶある絶海の離島に来ています。利尻でも礼文でもありません。でも、礼文のようにこの島のマスクを作ることはないと思う…。明日には島抜けして週末には帰京し、トークイベントに備えたいと思う。

イベント参加者全員にメキシコグッズのプレゼント、マスクオークションの他にもいろいろ企画を考えています。あと半月後…闘道館でお待ちしています。

この日に礼文マスクで登場します。

-ドクトル・ルチャの19○○ぼやき旅