いま、福岡県南部の大牟田市にいる。一昨晩、1200キロ走ってここまで来た。ここに泊まるのは初めてだ。坂口さんの故郷・久留米が隣なので、坂さん関連の試合が多かったと思う(疲れて調べる元気なし……)。ここは“月が出た出た月が出た♪”の炭坑節で有名な三池炭鉱があった町。江戸時代から掘り始め、官営になった明治時代と大正期が最盛期か。私が小学校の頃に大きな爆発事故があったのを憶えている。その頃は20万都市だったが、今では市町村合併してもその半分。真昼間なのに町にあまり車が走っていなかった。閉山後、2015年には明治産業革命遺産として世界遺産に登録された。時間があったら覗いてみるかな。炭鉱町ということで“日本のウィガン”かと思いきや、大牟田には炭鉱の穴はあれど蛇の穴もなければ、プロレスラーは誰も輩出していない。
さてWBC……日本は準決勝までと予想したが、それより早くベスト8で敗退してしまった。日本はカリビアンに弱い。アマチュアのキューバには勝っているが、まだメジャーリーガーが多数いるドミニカやプエルトリコには勝ったことがないんじゃないかな。だからベネズエラにも敗れた。これは今後の課題だ。決勝はエル・サムライとブルーノを破ったサイクロン・ニグロ(ベネズエラ)、準決勝でケンドーを破って進出したホーガン(アメリカ)。今日の午前中には結果が出る。私はサイクロン・ニグロの単勝を買う。
1976年……今から50年前。正月は後楽園のマスカラス2連戦と伊東、飯能の4大会を観るところから始まる。あの頃、私は今のように旅ばかりしていた。町田の町中華の出前と、ジンジャーエールのカナダドライでアルバイトをして金を貯めた。出発前に猪木vsルスカを観てからバイクで四国一周。その後、広島に渡り、山口、島根、鳥取、京都を回って春の甲子園を観戦。鶴田vsガニアの十番勝負は尼崎の従兄弟の家でテレビ観戦した記憶がある。8月から9月には2度目の北海道一周(期間は約1カ月)。全日本はちょうど北海道を巡業中だったが、ニアミスで生観戦はできなかった。ただ札幌のユースホステルで両国日大講堂の鶴田vsブリスコのUNヘビー級決定戦をテレビで観たが、セミのデストロイヤーvsスーパーデストロイヤー戦は観た記憶がない。『ゴング』は買っていたけど、この2カ月の欠落は痛かった。さあ、あなたの昭和51年は?

[特集]
1976
昭和51年のプロレス
[証言-新日本プロレス編]
舟橋慶一 元『ワールドプロレスリング』実況アナウンサー
[証言-全日本プロレス編]
原章 元『全日本プロレス中継』プロデューサー
[証言-国際プロレス編]
田中元和 元『国際プロレスアワー』チーフディレクター
[座談会 三者三様-拡大版]
昭和51年の勝者は、新日本か全日本か?
門馬忠雄×清水勉×小佐野景浩
[書籍刊行記念インタビュー]
武藤敬司
「外国人レスラー」と「海外のプロレス」を語る【前編】
[インタビュー]
山崎五紀
「全女のプロレス」とは何か?【前編】
[考証]
ルチャ・リブレの起源を紐解く
【後編】初の団体対抗戦は、どこまでがリアルだったのか?
[連載]
第二次黄金時代の力道山
【第4回】「流血ショック死事件」と「校庭プロレス」
[アリーバ・メヒコ]
ドレル・ディクソン
ジャマイカ出身の“黒い弾丸”
その輝かしいスター街道を辿る
【後編】苦難を乗り越えて、闘魂のリングへ

[現地リポート]
ドクトル・ルチャのメキシコ道中記
【後編】ドス・カラスの案内で、3兄弟の生家を訪問!

[原悦生の格闘写真美術館]
第79回「舟橋慶一」
明日から熊本県に入る予定だが、雨予報。明日はハヤブサの故郷・八代まで南下したいのだが……。今回は人吉まで行ってUターンしようと思っている。
来週はコラムが書けるか微妙……。おおっ、25日(水)はGスピリッツの発売日じゃないか。じゃあ、そっちを読んで、ここはお休みにしよう。