ドクトル・ルチャの19○○ぼやき旅

【第698回】超人か超獣か…

2025年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。楽しいお正月を過ごせましたか。私は今年も恒例の綱島諏訪神社に初詣をして、一年の無事を祈って来ました。

恐ろしく入ったよ。満員御礼。

さて、年末のシッシー・トークショーは、お陰様で予想を遥に上回る昨年度最高の入りでした。暮れの押し迫った時期にご来場いただいた方には大変感謝しております(もし年明け開催だったら、もっと入ったんじゃないのかなあ)。「えっ、あのジチョーがトークショーに出るの!」ということで、プロレスマスコミ関連がザワザワしていたのも知っている。そんなに気になるなら、来ればいいのに…と思ったけどね。元週プロの市瀬クンはお忍びで来ていたよ。元上司の宍倉次長の近況が気になったんだろうね。週プロの集い等にも、ジチョーは決して姿を現さなかったというから、やはりかなりレアだったということなのだ。

シッシーが大声で唄った。みんなも合唱。

それで、中身がああだったとか、こうだったとか言うつもりはない。「自分の想像していたものを遥に超える奇人だあ!」というのが、みなさんの大半の意見だったと思う。40数年前に知り合って、近年も1年半に及ぶ連載用のインタビューで計30時間くらい話し込んで来た私ですら、改めてそう思ったよ。「予想、想像を超えていた…」。ハルク・ホーガンは「超人」と言われたが、宍倉清則に比べたら、想定の域である。人知を超越したアナクラ氏こそ、プロレスマスコミ最後の「超人」だと思う(いや、超獣かな…)。開演する冒頭に私は「今日はツチノコを連れてきました。珍獣なので棒で突いたり、石を投げたり、驚かせたりするのは止めてください」と注意した。恐らく誰もが登場するなり、彼が一人で寸劇をやったり、歌を唄い始めたりなんて、想像しなかったであろう。それは「オープニングで、これだけはやらせて」と最初に頼まれていたこと。でも、どんな寸劇をするのか、どんな曲でどんな歌詞なのかは、私に一切教えてくれなかった。「それさえできれば、トークはいいんです」と言っていた。やることは知っていても驚いたんだから、あの場に来たお客さんたちは呆気に取られたことだろう。あの先制パンチでツチノコを威嚇する人もいなかった(いや、優しいお客さんが多かったですよ)。

あの田コロを再現してシッシーが叫んだ!

私もこうしたトークイベントのナビゲーターを60回以上やってきたベテラン?なのだが、今回のように地図上から外れ、ナビが狂って制御不能になったのは初めてであった。アナクラ氏は「私がトークショーに出ると決まった限りは、ただのトークショーで終わらせたくない。誰もが想像しなかったこと…あのトークショーで彼はこんなことをやったと、あとで噂になるようなものにしたい」と事前打ち合わせで言っていた。まさにアナクラ氏が予言したシッシーワールドになった。私は何とかまとめて終わらせるのが精一杯って感じだったかな(まあ、私にしかあの超獣を調教できないであろうという自負はあるけどね)。私が「また、やろうよ」と言えば、彼は「もう、いいよ」と逆のことを返してくるに決まっている。実際にそうだった。今回は国際プロレスにテーマを絞ったけど、彼とならば「ゴングvs週プロ」とか「女子プロ」とか違ったお題で面白い話が出来ると思う。でも、みんなの前で「やろうよ」とは言ったけど、正直な話、私は「当分、いいや」と思っている。それだけvs超獣で受けた私のダメージが大きかったということ…。その精神的なダメージが癒えたら、再交渉したいと思う。それが今年中か、来年以降かはわからない…。

無事、終わった。笑ってよ。

私事ながら昨年末、車を買った。恐らく人生最後の大きな買い物だろう。納車は3月の予定。ロングドライブに適した車なので、今年から長旅を多くしようと計画中だ。去年は最多7度もトークショーをやったけど、今年は回数を減らして旅に費やしたいと考えている。野性に戻る悪路走破のツールを手に入れたので旅の目的、スタイルも少しアドベンチャー寄りに少し変えたい。私はツチノコにも超獣にもなれないが、68歳…残された体力を駆使して、子供の頃描いた夢や学生時代にやり残した夢を実現させたいなと思う。 では、今年もよろしくお願いします。

-ドクトル・ルチャの19○○ぼやき旅